妙厳寺の石仏(葛飾区奥戸)
奥戸にある妙厳寺は真言宗の寺院。創建は応永22年(1415)と伝えられる。南葛八十八ヶ所の21番札所になっている。本堂と墓所はあすなろ幼稚園と幼稚園の運動場に挟まれており珍しい地形である。
山門をくぐると正面に本堂、左側に庫裏があり、右の運動場脇から墓所に抜けるようだ。運動場との間の狭い空間に大きな宝篋印塔が立っている。
この宝篋印塔は元文4年(1739)12月に建立されたもので、「武州葛飾郡奥戸邑 八王子山妙厳寺」とある。保存状態が極めてよく、文字もほぼ読める。宝篋印塔の奥に墓所があるのだが、檀家以外立入禁止とあったので遠慮した。葛飾区の資料に載る地蔵菩薩などがあるようだ。
門前と門中に1mほどの高さの道標が立っている。葛飾区の道標資料にも載っていないものである。門前の角柱には崩し字で地名があるが私には読み取れない。大阪などとあるがそれはないだろう。左の門前のものは文化2年(1814)の建立、右の門内のものは明和4年(1767)である。門内のものも左大川道、右第九番・・・とあるが第九番は「路辺」(奥戸8-3-13)らしく今はそれらしきものはない。
場所 葛飾区奥戸3丁目28-10
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