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2023年3月15日 (水)

真光院の石仏(江戸川区北小岩)

江戸川区の江戸川右岸沿いにはぽつりぽつりと寺院や堂宇、石仏がある。江戸時代からこの道は村々を結ぶ幹線路だったらしく、「慈恩寺道」という名前が各所に出てくる。慈恩寺は坂東三十三ヶ所霊場第12番の寺院で岩槻にある。八潮市から水元、金町を経て小岩に南下する道がその道で岩槻道とも言われたらしい。

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真光院は真言宗の寺院で、慶長7年(1602)の創建。南葛八十八ヶ所霊場の第26番である。山門の左側には大きな角柱石塔があって、「両大師供養塔」とある。弘法大師とあとは誰だろう?調べてみると慈眼大師(天海)と慈恵大師(良源)と書かれていたが天台宗の表現なので、よくわからない。そして右側には堂宇があり、その内外に石仏が並んでいる。

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左端の自然石は馬頭観音。「馬頭観世音」と中央に刻まれており、明治41年(1908)5月の造立年に吉永という名前が書かれている。その右には駒型の庚申塔。日月はなく、青面金剛像、邪鬼のみの図柄で、造立年等も何も書かれていない。堂宇入口を挟んだ右側の駒型角柱は「青面金剛」と大きく刻まれた庚申塔。こちらは文政11年(1828)5月の造立年がある。堂宇内にある大きな舟型光背型の石仏には二つの尊像があるが何も刻まれていないので不詳。

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墓所入口の無縁仏群の中に古い聖観音像があった。尊像右に「奉逆修為妙真禅定尼菩提也」とあり、造立年は延宝9年(1681)6月と刻まれている。当時の墓石だろうが、逆修ということは生前に建てられたということだろうか。

場所  江戸川区北小岩4丁目41-6

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