東砂天祖神社の庚申塔(江東区東砂)
東砂天祖神社は元禄10年(1697)に深川神明宮の分霊を勧請して創建された神社。八郎右衛門新田の鎮守であった。言い伝えによると、江戸時代境内には松の巨木があり、時折その枝に光るものがあり、村人はそれを祀ったという。
鳥居の先に見える対の立派な燈籠がある。この燈籠は元禄14年(1701)の建立のものと、文政12年(1820)のものがあり、もしかしたら片方は再建かもしれない。本殿の右奥には水神、龍神、稲荷神社があり、稲荷神社の脇には古い庚申塔がある。
角柱で三面に一猿(計三猿)が陽刻されており、正面には「奉供養庚申結衆二世安楽」と書かれている。造立年は元禄14年(1701)8月で、神社の創建直後である。神社のある八郎右衛門新田は万治年間(1658~61)に深川村の名主深川八郎右衛門が開拓したことから、八郎右衛門新田という村名になった。
場所 江東区東砂6丁目13-4
| 固定リンク | 0
コメント