崎陽軒裏庚申塔(江東区大島)
江東区大島に私の大好きなシューマイ弁当で知られる崎陽軒東京工場があり、その脇道の先、崎陽軒の敷地の一部に庚申塚がある。右側に堂宇があり、丸彫の地蔵と庚申塔が祀られており、堂宇の左側には自然石で造られた「庚申塚」と書かれた石碑が立っている。
庚申堂の中の地蔵菩薩は最近再建されたもののようだ。右側にある舟型光背型の庚申塔も新しいもので、造立年は昭和38年(1963)12月、東京オリンピックの前の年である。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれており、青面金剛は左手にショケラを下げている。裏側には願主名もあり、藤田常吉ほか4名の名前がある。この庚申塔、石川博司氏の資料によると再建されたものらしい。
庚申堂の前の道を東に進むと、間もなくJR東日本の越中島支線の架道橋が見えてくる。この架道橋は「庚申架道橋」という名前。説明板が立っていた。煉瓦造りの様子から見てかなり古そうである。昭和4年(1929)に敷設されているからかれこれ100年近い。すぐ南にある小名木川橋梁もトラス式で年季の入った鉄橋である。
説明板によると、昔この道は庚申道と呼ばれていた。崎陽軒脇の庚申塔は「釜屋堀庚申様地蔵尊」という名前があるようだ。堂宇は当時から突き当りにあり、庚申道の脇には水路が通っていた。この水路(小川)で子供をたらいに入れて流すと厄払いになるという言い伝えもあった。新大橋通りが開通する以前はこの道が東西の主要路で店舗もいくつも並んでいたそうである。
場所 江東区大島1丁目1-25
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