子育地蔵堂(江東区東砂)
東砂天祖神社の向かいに7坪ほどの地蔵堂がある。「子育地蔵堂」と呼ばれている。堂宇の手前左に標柱があり、右手前には庚申塔がある。なかなかこれだけの境内を持つ子育地蔵堂は少ない。
玉垣もしっかりしたもので、石標には大正4年(1915)7月に榎本市九郎という人物が境内を寄贈したようだ。地蔵堂そのものは昭和16年(1941)7月に地元の多数の人々によって建立されている。ただ木材を見る限り、近年再建された可能性が高い。
堂内に祀られている地蔵菩薩は丸彫で、造立年等詳細は分からない。高さは背丈よりも少し低いくらいで、やさしい顔のお地蔵様である。
堂宇の右手前にある庚申塔は保存状態が極めて良いものである。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、造立年は正徳2年(1712)8月と刻まれている。右上には「奉供養青面金剛 現世安穏 後生善處祈」と書かれている。
場所 江東区東砂7丁目12-2
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