西新井浅間神社庚申塔(足立区西新井)
西新井浅間神社は西新井大師の300m余り西、環七通り脇に立つ小さな神社で、寛永15年(1638)に地元の富士講中が土地を寄進し、富士山浅間大権現を勧請してできたと伝えられる。富士講としては最も古い部類だろうと思う。
本殿は2畳あるかどうかという小さなものだが、境内はその割に広い。本殿の環七よりに不動明王像があり、その近くに古い富士講の石柱がある。富士山へ33回登頂して建てたものらしく、紀年は天保14年(1843)9月と富士講としては最盛期にあたる。西新井の富士講はその後も続いたが昭和の初期に下火になったようだ。
冠穴のガードレールが見える境内の端に、二つに折れてしまった板碑型の庚申塔が祀られている。繋げずにこうして固定されているのは珍しい。造立年は極めて古く寛永15年(1638)9月と刻まれている。ここに浅間神社を勧請した年のものである。中央には「奉待庚申諸衆供養二世成就所」と書かれている。
場所 足立区西新井6丁目3-16
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