長崎路地裏の庚申塔(豊島区長崎)
西武池袋線東長崎駅から東に向かって路地道を進む。今でこそ住宅密集地域だが、江戸時代の切絵図を見るとほとんど家はない。この辺りは長崎村で、豊島区立長崎公園の南側を東西に走る道が昔からあった道。それが証拠にこの道だけがカーブを描いて伸びている。
その古い道から南に一本下った道から、古道に並行した路地がある。この路地のアパートの階段の前に何故か一基の庚申塔が立っている。不思議な庚申塔の在り方である。豊島区の庚申塔資料(昭和55年)を見ても載っていない。しかし石川博司氏の情報には明治2年の庚申塔があるということが記されている。
板碑風の庚申塔で、上部に日月、中央に「庚申」と大きく書かれ、下の方に三猿が描かれている。左側面には「願主 金太郎」とあり、右のブロック塀との隙間にiPhoneを忍ばせると造立年があった。明治2年(1869)11月と読めたが、TATSU氏のサイトでも確認すると間違いないようだ。己巳という文字もあった。
場所 豊島区長崎4丁目23-11
| 固定リンク
コメント