別述の西新井宮本の馬頭観音から70mほど南に古道を進むと、2ブロック先の角の塀に堂宇が作ってあり、その中に庚申塔が祀られている。広い庭の戸建の民家の敷地内である。

化粧ブロックで組まれた堂宇も庚申塔に合わせて駒型にしてある。庚申塔は駒型で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれている。造立年は側面にあり、元文5年(1740)9月とある。

保存状態の極めて良い庚申塔で、民家の軒先でこれだけのものは多くない。高度経済成長期以前はこの辺りも田畑の広がる農村地帯であった。そういう場所だからこそ江戸時代から代々守られてきた石仏があると言える。
場所 足立区西新井本町1丁目25-33
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