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2023年6月 5日 (月)

清水稲荷の庚申塔(板橋区宮本町)

都営三田線板橋本町駅と本蓮沼駅の間にある清水稲荷、創建年代は不明だがこの辺りが清水村だった江戸時代(後期は前野村)に湧水の傍に鎮座したのがこの清水稲荷の始まりと言われる。この湧水は出井の泉と言われ、子供が飲むと水だが親が飲むと酒になる不思議な泉であったという。

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鳥居の両脇には銀杏の巨樹があり、根回りは6.3mほどもある。樹齢は推定で500年、おそらくは清水稲荷の創建の時代からあったものだろう。鳥居をくぐり本殿にお詣りしたのち、本殿に向かって左の側に並ぶ庚申塔と祠を参拝する。

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中央の大きな唐破風笠付角柱型の庚申塔は元禄13年(1700)10月の造立。日月、青面金剛像、三猿が描かれており、右面には「右 大日みち」左面には「左 祢里ま道」とある。「武刕豊嶋郡前野村講中建立之」とあるが、資料によると昔は宮本と47番地から清水町75番地に移された後、清水稲荷に来たらしい。右の駒型の庚申楼は日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、造立年は寛政6年(1794)4月。願主名は高橋姓が多い。

場所  板橋区宮本町54-1

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