百万遍供養塔(調布市入間町)
成城学園前から中央学園通りを調布市入間町に下り坂で降りていく。NTT中央研修センターを過ぎた脇道への分岐のところに石柱が立っている。説明板もあり、「百万遍供養塔」の説明が書かれている。
百万遍というのは、大きな数珠を複数人で輪になって手繰り寄せながら念仏を唱える行事で、無病息災、疫病退散を願う百万遍念仏のことである。京都に百万遍という地名があるが、おそらく念仏講中に由来するのではないかと思う。
石柱は天明元年(1781)10月の造立。正面には「百万遍供養 是より泉むら 子安地蔵尊25丁」、右面に「右 世田ヶ谷目黒道」、左面に「左リ 江戸四ツ谷道」とあり、裏に紀年と「多摩郡世田ヶ谷領入間村 原念仏講中」とある。現在地から10mほど離れたところから出土したもので、古道としては分岐の辻に立っていたと思われる。
場所 調布市入間町2丁目28-10
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