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2023年7月 7日 (金)

大坂(調布市若葉町)

坂上の庚申塔にお詣りをしてから大坂を下る。千歳村で仙川を渡り、神明社辺りで瀧坂道と分岐したのち、再び下り入間川を渡る手前にある、国分寺崖線の上下を結ぶ坂が大坂である。

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珍しく露頭がふんだんに見えている坂道で、コンクリート舗装がなければ江戸時代と同じような景色ではないかと思われる。坂下に緑地の説明板があり、その一部に大坂の解説が載っている。

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『この緑地の北側に隣接する坂道(市道)は旧都道で、旧入間村の主要道で、近世・近代を通じ南の現狛江市域から甲州街道へ通じる道として利用されてきた古道の一部です。明治以降は東京への野菜出荷の荷車が頻繁に通っていましたが、難所であったため昭和初期に拡幅、緩勾配かが行われ現在に至っています。坂の上には道標兼庚申塔が立ち、この緑地を含めた両側の樹林地も残され昔の面影を今に伝えます。』とある。

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坂上の標高は46m、坂下は30mで16mほどの落差がある。瀧坂道などの街道ならば手間賃稼ぎの子どもが荷車の押手を担っただろうが、村道ではなかなかそうもいかず、難儀をしたことだろう。この坂を上っても次の仙川に下るとまた廻沢村への安穏寺坂が待っている。そういう歴史を感じられる貴重な大坂である。

場所  調布市若葉町3丁目

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