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2023年7月 5日 (水)

大坂上の庚申塔(調布市若葉町)

新井家墓苑の前を進むと丁字路に当たる。丁字路を東西に走るこの道は古い道で、入間川の崖線を上下する坂道の中では最南の七曲がりの坂、すぐ北の新左エ門の坂に続く三つ目の坂である。崖側に進むと、北へ分岐する丁字路があり、その角に堂宇が立っている。この北への道も古い道で、北隣の本村坂上に繋がっている。

Img_9006

ブロックで作られた堂宇の中には駒型の庚申塔が一基祀られていた。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、青面金剛は左手にショケラを下げている。造立年は文化9年(1812)11月と刻まれている。

Img_9005

台石にも文字が刻んであるがどうも読み取れない。資料を確認すると、正面には「玉川道府中」、右面には「江戸道」、左面には「井のかしら道」、裏面には「多摩郡入間村講中 明月中原講中 四ツ谷忍町 石工木橋市良兵エ」と書かれているらしい。瀧坂道から分岐した古い村道があり、旅人の道標としても役立っていたのだろう。

場所  調布市若葉町3丁目27-44

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