地蔵坂の地蔵(調布市東つつじが丘)
地蔵坂の坂上に立つ地蔵堂。堂宇の脇から地蔵坂を擁壁の際から見下ろすと数mあり、意外に怖い高さである。コンクリートの擁壁は地蔵坂の坂道改修で造られたものだが、それ以前の様子を想像してみた。関東ローム層の脆い崖上から細い切り通しの道で入間川に下っていく滑り台のような小道。崖の上には通行人を見守るように地蔵堂が立っている。
堂宇の手前には小さな手水鉢が置かれている。天保15年(1845)8月の造立年が刻まれている。道から堂宇までは人一人がやっと歩けるような杣道になっている。そのあたりは昔も同じだっただろう。
格子の隙間から覗くと、小さめの丸彫の地蔵菩薩が祀られていた。彫りは浅い。調布市の資料によると、造立年不詳ながらおそらくは手水鉢と同じころのものだろうとしている。
場所 調布市東つつじが丘3丁目16-4
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