椿地蔵(調布市布田)
京王線の南側を走る品川通り、布田駅から布田南通りが伸びて交差するのが椿地蔵前という交差点になっている。布田南通りも実は江戸時代からある古い道で、品川通りも同様に古い道である。
堂宇の後ろにある樹木が有名らしく、堂宇脇の説明板は地蔵の説明ではなくこの「シロハナヤブツバキ」という調布市の天然記念物の樹木の説明だった。昭和30年の品川通り拡幅の際に5mほど移されたらしい。ツバキとはいえかなりの古木らしく、この樹木に因んで堂宇の丸彫の地蔵も椿地蔵と呼ばれている。
基壇には「念仏講中」「下布田村」とあるが、地蔵の文字は未確認。資料によると、台石にはその他、開眼師宝勝寺▢▢とあり、享保20年(1735)11月の建立年が刻まれているらしい。「武州多摩郡府中領下布田村上ヶ給村講中」と書かれているという。
場所 調布市布田6丁目41-2
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