踏切前の馬頭観音(調布市下石原)
京王線は近年地下化が進んでいる。調布駅の前後も、国領駅までの間、2.5㎞程が地下化した。西の端のトンネル出口の上には一反木綿のベンチがあったりしてユニークである。深大寺のゲゲゲの鬼太郎にあやかったのだろう。調布駅から西へ進む線路が地上に出て2個目の踏切の前には馬頭観音がある。
なかなか大きな馬頭観音だが、大正14年(1925)12月建之とある。願主は関口徳蔵、関口由蔵の名が記されている。
願主の関口徳蔵の息子が由蔵らしい。ともに馬喰(ばくろう)で馬を可愛がっていた。ある時馬を買い働かせていたら身籠っていた。間もなく子馬が産まれたが、母馬は妊娠中に働き過ぎたのか死んでしまった。仕方なく子馬に牛乳を飲ませていたところ、子馬も死んでしまった。牛乳は馬には濃すぎたらしい。その弔いにこの馬頭観音を建てたと伝えられる。
場所 調布市下石原1丁目44-1
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