金子村の馬頭観音(調布市西つつじヶ丘)
国道20号線のつつじヶ丘交差点から北へ伸びる神代植物公園通りの上り坂が左にカーブする手前に堂宇がある。グーグルマップには庚申塔とあるが実は馬頭観音である。この道は江戸時代からある道である。この辺りが山のようになっているのは南を流れる野川と北側にある支流の入間川に挟まれた舌状台地であるためである。
江戸時代はこの辺りは金子村という村だった。明治時代には神代村となったが、高度経済成長期の味気ない町名変更があるまでは金子町などと金子の名前を保っていた。金子というのは平安時代の領主の名前である。実はつつじヶ丘駅も昔は金子駅という駅名だった。
堂宇の中には角柱の石仏が祀られている。文字はほとんど読めないが、左に弘化5年(1848)2月建之とある。右には「金子村 倉田勝右衛門」とあるようだ。もともとは旧金子村の馬捨場(現在の西つつじヶ丘2丁目16)にあったものを明治時代に移設したと伝えられる。舌状台地の突端に近い辺りだったようだ。
場所 調布市西つつじヶ丘1丁目36-4
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