道正塚(調布市上石原)
上石原交差点は国道20号線と天文台通りの交差点だが、頭上には中央自動車道が走る立体的な交差点である。その交差点の一角に不思議な石柱が立っている。正面には「道正塚」と刻まれている。
角柱の裏面には昭和9年(1934)4月建之とある。どうも言い伝えでは分倍河原の合戦を埋葬した跡という説もある。元は少し違う場所に在ったようだが(調布市の資料では塚は上石原1丁目53番地にあったが、その場所に家を建てた人が供養造立したとある)、ここに落ち着いたという雰囲気である。かつてこの近くには山王様があったという。前述の道生神社の道祖神で取り上げた、道生神社の前身がこの山王様ということになるのだろう。今は言い伝えも想像できないほどの交通量が過去を見えなくしている。
場所 調布市上石原1丁目35-10
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