金子厳島神社の庚申塔(調布市西つつじヶ丘)
西つつじヶ丘の住宅街にある金子厳島神社は創建年代不詳。かつては社前に清水を湛える池があり、その昔住民が農耕や生活に必要な水に感謝の念を込めて池のほとりに弁財天を祀ったのが始まりと伝えられる。厳島神社となったのは明治の初年の神仏分離の頃という説が有力。
手前の一の鳥居は大正4年(1915)11月の建之とあり、奥の小さい方の二の鳥居は天明5年(1785)9月の紀年が刻まれている。おそらく江戸時代から昭和まで、金子村の人々によって信仰されていたのだろう。奥には小さな本殿があり、その左脇の松の木の下に駒型の庚申塔がある。
庚申塔の造立年は安永6年(1777)10月。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄の駒型で、保存状態は極めて良い。武州多摩郡金子村講中26人の銘がある。野ざらしの庚申塔でこれほど程度のいいものは珍しい。
場所 調布市西つつじヶ丘1丁目15-8
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