東八道路の庚申塔(三鷹市牟礼)
高井戸から西へ伸びる新しい道路が東八道路で東京と八王子市を結ぶことからそう呼ばれる。しかし私が若い頃は東八道路ではなく新甲州(街道)と呼んでいた。国道20号線のバイパスだからである。しかし周りに人口が集中するようになって決してバイパスではない道路になった。近年、ようやく環八高井戸から牟礼までがきれいに繋がって走りやすくなった。玉川上水と絡むあたりはもとは人見街道という細い道だったのだが、今では片側2車線の広い道になった。
玉川上水と離れて少し西に行くと角に説明板と共に角柱型の庚申塔が立っている。山型の角柱で正面には「南無妙法蓮華経庚申供養之所」とあり、並んで「奉建立石橋二カ所 武▢多麻郡無礼村同行23人」とある。無礼とはもちろん牟礼のことであろう。また左脇には享保17年(1732)11月の造立年と「真福寺妙賢院月縁」と書かれている。
右側面には「是より古く婦ん寺道(国分寺道)」、左側面には「是よ里ふちう道(府中道)」とある。この庚申塔は元は旧人見街道沿いにあったものらしい。庚申塔のある角にあるのは小林家の大邸宅で、庚申塔も小林家も人見街道のランドマークのような存在だったのだろう。
場所 三鷹市牟礼1丁目8-13
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