染屋不動尊と観音(府中市白糸台)
旧甲州街道と東郷寺通りが交差するのが不動尊前の交差点。交差点の南側には染屋不動尊がある。染屋という地名の由来は、調布(手作りの布)を染めたところで、鎌倉時代には染殿というものがあったらしい。それからこの辺りは染屋と呼ばれた。今はほぼ白糸台辺りである。
この染屋不動尊の宝物殿内には国宝の阿弥陀如来像があるらしい。厳重に施錠されていて覗く隙間もなく、拝観することは叶わなかった。この阿弥陀如来像は銅造で鎌倉時代の弘長元年(1261)に上野国八幡庄にて造立されたという。新田義貞の守護となったりしたが、江戸時代に入り多摩川洪水の為染屋に移されたもの。国宝の観音様は拝めなかったが、染屋不動尊の向かいに堂宇があり、観音像が祀られている。
時代はかなり新しいもののようである。聖観音像の左には女性の戒名が記されている。右側には「交安観世音菩薩」とあるので、この交差点で事故があったのが所以かもしれない。年代等は不明である。
場所 府中市白糸台1丁目11-11 (向かいの観音は白糸台1丁目14番地先)
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