新川八幡社前の石仏(三鷹市新川)
人見街道に面して新川の交差点の少し東に新川八幡社がある。創建年代などは不詳だが、明治時代の地図には鳥居マークがある。建物の奥に回り込むようにして社殿に参拝する。
鳥居に向かって右に堂宇が一つあり、中には丸彫の地蔵菩薩が祀られている。台石にある文字から、造立年は享保4年(1719)9月、「奉供養地蔵尊」の文字がある。資料によると基壇には「同行講中14人」とあるらしく、地蔵講のものだろうか。
少し西側にももう一つ覆屋があり、そこには庚申塔が祀られている。笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、三猿の図柄。側面には蓮葉が見られる。造立年は元禄5年(1692)10月で、「奉供養庚申講中」の文字がある。足元にあるのは丸彫の地蔵菩薩で2体の子供があることから子育地蔵として祀られたものだろう。覆屋外の自然石は明治43年(1910)3月彼岸に建立された法会供養碑で、新川宿組中とある。
場所 三鷹市新川6丁目3-6
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