塀の庚申塔(三鷹市新川)
三鷹市新川の仙川左岸に丸池公園という広い公園がある。公園内に勝淵神社がある。この神社は柴田勝家の孫である柴田勝重が、大坂夏の陣ののちに上仙川村、中仙川村付近を所領とした。勝重は祖父勝家から与えられた兜を水神の森に鎮めて勝淵神社をそこに建立したと伝えられる。
勝淵神社の裏手(北側)の道を西に進み稲荷橋で仙川を渡ると角の家の塀の凹みに庚申塔が祀られている。笠付角柱型の庚申塔で、擬宝珠も残っている立派なもの。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、側面には蓮葉が描かれている。
側面には文字も刻まれているが、中折れしているので文字が切れている。三鷹市の資料も参考にすると、造立年は享保元年(1716)霜月(11月)と左面にあり、「武州多麻郡上仙川村講中22人 永成村裏鎮護神敬白」の文字があるらしい。右面には「奉拝立庚申尊天伏攸 得無上楽宗念寺記元」と書かれているようだ。
場所 三鷹市新川3丁目21-16
| 固定リンク | 0
コメント