井の頭辻の地蔵(三鷹市井の頭)
井の頭弁財天の本堂である大盛寺の南の辻の覆屋に丸彫の地蔵菩薩が祀られている。井の頭弁財天から階段を上って南西に向かう道と井の頭自然文化園から南東に延びる井の頭公園通りが出合う辻である。写真は側道だが、井の頭公園通りも通り名が付いているが車がすれ違うのも大変な狭い道。
堂宇の中にある地蔵は高めの基壇に載っている。正面には「三界万霊有無両縁蠢動含識菩提也」とあり、右には「導師大盛寺賢者法印春芳堂」とあり、左面には「念仏講中男女▢▢」の文字がある。
地蔵菩薩の造立年は明和4年(1767)10月である。今は細い道だが、江戸時代は井の頭弁財天から牟礼を通り、甲州街道の烏山に繋がる街道であった。井の頭恩賜公園はその名の通り東京都(当時は東京市)が大正2年(1913)に皇室から下賜した公園で、大正6年(1917)に開園している。
場所 三鷹市井の頭4丁目25-6 map
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