京所道の庚申塔(府中市宮町)
普門寺から大國魂神社へ西進、ちょうど中間地点辺りの交差点の北西角に角柱型の庚申塔が立っている。西の方を眺めると大國魂神社の東の鳥居が見える。この辻を北に行くと新宿庚申塔の分岐点に繋がっている。この辻は江戸時代からあり、当時から民家が集まっていたようだ。
京所道というのは、甲州街道が慶安年間(1648~1652)頃に開通するよりも以前、江戸から甲州への街道だったという古道である。品川通りが旧甲州街道に合流する東府中駅あたりから、今の旧甲州街道の少し南を東西に走り、大國魂神社の社前を通っていた。京所と書いて「きょうづ」と読む。
ただし庚申塔は比較的新しいもので、造立年は大正4年(1915)3月建之と刻まれている。山型角柱型で、中折れしているがこれは戦災によるものだろうか。台石には「京所」とある。
場所 府中市宮町2丁目10-8 map
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