普門寺前の塚(府中市八幡町)
小金井街道と旧甲州街道が交わる八幡宿交差点。かつての府中八幡宿の名を残した交差点名である。実は都道としての小金井街道はここが終点で、これより南は競馬場正門通りになる。次の普門寺交差点の手前のライオンズマンション府中第二の脇に塚が残っている。
比較的広い塚で、Google Mapには庚申塚とあるが、庚申ではない。敷地の奥の方に一基だけ立っている。舟形光背型の石仏で、中央には釈迦如来と思われる主尊が描かれているが、印相が釈迦如来とは違う気もする。
中央には「奉書写大乗妙典釈迦坐像」とあり、造立年は元禄4年(1691)2月。「武州多摩郡府中新宿」の銘が刻まれている。法華経では石経塔とよばれる石仏らしく、この下には書写された法華経が納められているのだろうか。
場所 府中市八幡町1丁目16-5 map
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