神明社の庚申塔(三鷹市上連雀)
三鷹市の中央部を東西に走る連雀通り、新しく開通した武蔵境通りとの塚交差点の少し東に上連雀神明社がある。練馬区関町の井口家の分家である井口権三郎という人物がこの辺りを開墾し連雀新田を開いた。そして村の鎮守として寛文12年(1672)に創建したのが上連雀神明社である。
比較的新しい神社ではあるが、それでも350年は経っている。祭神は天照大神だが、隣の井口院が別当寺となっている。どちらも同時期に創建している。江戸時代は上連雀村という村名だったが、明治時代は塚交差点の辺りは二ツ塚、その西側が井口という地名だったようだ。神社の前の連雀通りに面して堂宇がある。
堂宇の中には2基の庚申塔が祀られている。右の小さい方は舟型の庚申塔で摩滅と欠損がある。日月、青面金剛像、二鶏、三猿の図柄で、造立年は宝永3年(1706)11月。かすかに「武刕多摩郡・・」「為現当二世安楽也」の文字が見える。左の大きい方は笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄。頭上に蛇を載せる。「奉供養庚申待 為現当二世安楽也」とある。「武刕多摩郡上連雀村」の銘があり、多数の願主名がある。
場所 三鷹市上連雀7丁目26-24 map
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