鈴木街道入口の文字庚申(西東京市新町)
五日市街道が千川上水にぶつかる武蔵野大学前、その保谷(西東京市)側に大きな石塔が建っている。この辺りの以前の地名は「上保谷新田しらし窪」というらしい。高さが2m以上もあるので、すぐに存在が判る。南西に折れる五日市街道から分かれてまっすぐに続く新田の集落への道(鈴木街道)の入口にある。
正面には「庚申塔」「天下泰平 五穀成就」とある。右面には「武刕新座郡上保谷邑 願主新田中」、左面には天明4年(1784)9月の造立年が刻まれている。下部には道標が刻まれており、右は「小川 村山道」、正面は「北 たなし きよせ 川こゑ とこ路さハ」「東 江戸道」、左側面の文字は「左 ぬちう(府中)砂川 八王子」と書かれている。昔からこの場所に在ったと考えていいだろう。
石塔の下部、基壇すぐ上には三猿が陽刻されている。この庚申塔、五日市街道の改修によっていったん武蔵野女子大の構内に移され、昭和54年(1979)に現在地に戻された。この場所は江戸時代から五差路で、交通の要衝だった。
場所 西東京市新町1丁目2-6 map
| 固定リンク | 0
コメント