浅間神社の石仏(調布市深大寺北町)
調布市にある神代植物公園の少し北、拡幅されてきれいな幹線道路になった武蔵境通り(都道12号線)に面して建つ深大寺富士嶽浅間神社は神社としては珍しく新しいもの。創建は明治14年(1881)で、江戸時代後期から盛んになった富士講が主体となったもの。
比較的さっぱりとした境内なのは新しさゆえなのだろう。鳥居はなく、入口の左右に自然石の石塔があり「富士嶽浅間神社」とあるが、その石塔には明治17年(1884)12月の紀年が入っている。この新しい神社の境内に創建以前の石仏があった。
比較的珍しい笠付角柱型の聖観音像である。造立年は安永2年(1773)10月で、「武州多摩郡深大寺村山野」の銘がある。基壇には願主や施主の名前と、「講中拾四人 名主 浅田平蔵」の文字があった。以前は道路の西側(向かい側)にあったものを浅間神社に移したらしい。
場所 調布市深大寺北町1丁目38-3 map
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