自然石文字庚申塔(西東京市柳沢)
青梅街道の東伏見交差点は五差路である。東西南北の幹線道路以外に北西に向かう道路があり、東伏見稲荷神社の脇を北上する。もともとはこの道が保谷の南北を繋ぐ道で、トンネルで抜ける都道はごく最近の道路である。
覆屋は道路から奥まっており注意しないと見逃してしまう。手前に踏み石が置かれ、覆屋の向こう側は駐車場である。庚申塔は自然石で上部に向かって細くなっている。基壇はしっかりした角石で出来ているが、基壇に文字は見えない。
正面中央に大きく「庚申塔」と書かれている。その下には「頓覚清心信士」とあるので、珍しい墓石を兼ねた庚申塔だろうか。施主は金子▢五郎とあるが、この辺りの名家である金子家のご先祖様であろう。造立年は嘉永6年(1853)12月と書かれている。江戸時代はこの辺りで庚申信仰が盛んであったらしい。
場所 西東京市柳沢1丁目5-4 map
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