円照寺の石仏(稲城市大丸)
稲城市大丸にある円照寺は臨済宗の寺院。創建年代は不詳だが、天正15年(1587)に中興したという記録がある。円照寺境内の本堂前の池は昔は湧水によって水が満ちていたというが今は水は出ていない。稲城市の公式チャンネルでこの円照寺にまつわる「舌を抜かれたお獅子」という言い伝えがあってYouTubeになっている(5分余りです)。
日本の昔話はいささかシュールだったり残酷だったりする。盗みはいけないという戒めも含んでいるのだろう。円照寺は丘陵の迫る傾斜地が境内で、本堂は安永8年(1779)の改修らしい。寺の入口には2基の石仏が祀られている。ひとつは二十三夜塔、もう一つは庚申塔である。
右は自然石の二十三夜塔。前面に「廿三夜塔」とあり、基壇に當村講中とある。脇に安政4年(1857)12月の造立年と「現月隣炷薫拝書」の文字。左は笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれ、青面金剛はショケラを持っている。側面には享保8年(1723)3月の造立年と、「奉建立庚申供養為二世安楽」の文字。反対側には「円照寺現住泰然座主」「武刕多摩郡大丸村」の銘が刻まれている。
場所 稲城市大丸851 map
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