ほうろく地蔵尊(西東京市南町)
青梅街道から南下する深大寺街道は以前は田無市と保谷市の市境であった。深大寺街道の東が保谷市柳沢、西が田無市南町である。斜めに交差する文化通りは西武新宿線の都道ガードから分岐し、南東に延びるが、ほうろく地蔵尊の辻から先は柳沢団地通りと名前を変える。おそらく合併前の地名を引きずっているのだろう。
植込みもある境内があって堂宇は古いもののしっかりしている。斜めに交差する文化通りは昔は札野道と呼ばれた村道で吉祥寺方面へ伸びていた。堂宇の中には小さな地蔵もあるが他は新しいもののよう。主役のほうろく地蔵は地蔵菩薩半跏像で立てた左足の膝が雨ざらしの時代があったのか凹んでいる。造立年は不詳だが、立派な頭光がある。
この頭光がほうろく(焙烙)と呼ばれる小さな土製の鍋に似ていることからほうろく地蔵と呼ばれるらしい。文京区向丘の大円寺にもほうろく地蔵があった。由来の全く分からない地蔵だが、相当な年月を経ていることは見てとれる。
場所 西東京市南町1丁目9-9 map
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