JR南武線南多摩駅の近く、自動車用品店の駐車場にポツンと立っている石塔がある。医王寺の石仏で前述したが、南多摩駅にはかつて大きな露頭があり、また駅寄りも多摩川側のエリアは「砂場」という地名。法面が養生されたこの露頭は稲城砂層という地層で昭和40年代から継続して採掘が行われてきた痕跡である。

露頭とは反対の東側の道路脇に立つ石塔には「帝釈天王擁護庚申塔」と書かれている。裏面を見ると昭和27年(1952)8月の造立とあり、吉野伊太郎建之と刻まれている。前の道路は実は古い道で、是政の渡しに向かう道。昔は南多摩駅付近が川岸のこともあった。
場所 稲城市大丸942 map
コメント