武蔵野大学裏の馬頭観音(西東京市向台町)
深大寺街道を南下、ほうろく地蔵、背の高い馬頭観音を過ぎて、田無工業高校と武蔵野大学の境の辻に来ると、武蔵野大学側の角に一基の馬頭観音が立っている。角柱型の馬頭観音は中折れと欠損を補修してあり、文字が読めないところが多い。
高さは1mほどだろうか。正面上部には馬頭観音の座像が陽刻されている。馬頭観音像の下には、「武列多摩郡田無村向台」「荒井安右衛門、松原三右衛門、講中三拾人」ときざまれている。向台はこの深大寺街道よりも西側、かつての田無市側の地名である。
造立年は一部欠けているが干支から安永7年(1778)9月のようである。左面右面には道標が刻まれているが側面の傷みがひどいので解読が難しい。「西 府中道」「東 ?」「北 ?」「南 ?」というくらい読めない。
場所 西東京市向台町1丁目10 map
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コメント
私、何年か前に夜たまたまここを通ったら、この石仏が折れて道路に倒れてたんです。
市役所に連絡したところ、自動車の単独事故があり、事故を起こした方が補修費を払われるとの事でした。
白っぽい部分はその時に直した跡です。
投稿: まも | 2024年7月16日 (火) 01時30分
まもさん
大変貴重な情報をありがとうございます。そういう経緯があったのですね。中折れの多くは戦時中の空襲のようですが、時々交通事故被害のものもあります。事故を起こした方もこの馬頭観音がなければもっとひどいことになっていたかもしれませんね。
ありがとうございました。
投稿: ぼのぼのぶろぐ管理人 | 2024年7月16日 (火) 20時04分