仲町の庚申塔(板橋区仲町)
川越街道から北上する古道鎌倉街道の途中に大きなサミットというスーパーマーケットがある。その南角の向かいに小さな堂宇があり、庚申塔が祀られている。仲町というのは最近の地名で、ここは山中村と上板橋宿の境あたりになるだろう。
堂宇に祀られているのは駒型の庚申塔で、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が陽刻されえ、主尊の左手にはショケラが下がっている。右側面には「奉造立庚申供養塔敬紀」の文字、左には造立年があり、宝暦6年(1756)2月とある。下部には願主名があるようだが、確認はできなかった。資料によると、小宮姓、山本姓、高橋姓が多いようだ。
江戸時代以前もここから100mほど南に川越街道が通っており、そこから少し下った位置になる。おそらく別述の轡神社の道標ももともとはこの辺りにあったのではないかと推測する。
場所 板橋区仲町21 map
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