金子家の馬頭観音(板橋区仲町)
板橋区仲町は東武東上線大山駅と中板橋駅の間にある地域。明治時代の地図を見ていると、仲町を第1コーナーと第2コーナーに見立てたような競馬場が描かれている。実は明治41年(1908)に開場した板橋競馬場で、一周1マイルの距離があった。しかし2年後には廃止となり、目黒競馬場に統合された。
現在の仲町あたりはかつては山中という字名であった。さらに江戸時代に遡ると、豊嶋郡下板橋宿山中村という村名になる。現在の豊島病院通り沿いには複数の路傍の石仏がある。その中でも一番山中の集落に近いのがこの金子家の馬頭観音である。競馬場と何らかの関係があったのかは分からない。
頂部が欠損しているが舟型だろうか。三面六臂の馬頭観音が描かれているが、摩滅が酷く文字はまったく読めない。堂宇のお宅は金子家。今も綿々と馬頭観音を守っておられるようだ。
場所 板橋区仲町32 map
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