東高野山道標(西東京市田無町)
青梅街道が西武新宿線のガードをくぐった先で、富士街道(ふじ大山道)と出合う辻の保谷寄りに堂宇がある。堂宇の中には「弘法大師」と書かれた石柱が立っている。中折れしているが補修してある。
この石塔は「東高野山道標」と呼ばれる。東高野山というのは関東地方で東の高野山と呼ばれて信仰の厚かった練馬区高野台にある長命寺のことである。青梅街道を来た人、富士街道を来た人が、東高野山長命寺に立寄るのは十分あった話だろう。
石柱には文字があるがいささか読みづらい。造立年は嘉永7年(1854)8月で、左面に「東高野山道 是よ里廿四丁」とある。だいいしのもじは読めないが、資料に依ると「田無村、練馬江三里、府中江二里半、所澤江三里、青梅江七里」とあるようだ。田無市と保谷市が合併して西東京市になる以前はこの堂宇の少し東側に市境があった。
場所 西東京市田無町1丁目12-1 map
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