« 上新田の庚申堂(稲城市大丸) | トップページ | 常円寺の石仏(目黒区八雲) »

2024年6月 7日 (金)

市役所通りの石仏群(稲城市東長沼)

JR南武線稲城長沼駅の東側を南北に通る市役所通りの北の端は川崎街道との辻。実は稲城市役所までは800m以上あり、市役所通りはここから市役所前まで続いている。昭和中期までは旧川崎街道が主要道で、この辻は街道筋の要衝であった。

Cimg0776_20240602103701

石仏群は現在は川崎街道ではなく市役所通りに面して並んでいる。一番右手前にある笠付の大きな石柱は、「石尊大権現・青沼大権現」と記されたもので、石尊大権現は大山信仰に基づく神仏習合の神、青沼大権現は水田に関わる神様らしい。造立年は寛政6年(1794)11月で「村中」の銘。右側には「秋葉山大権現」ともあり、これはやはり火事の神様だろう。さらに裏面には「小御岳大権現、榛名山大権現」とあり、この石塔はおそらくは燈籠だったと思う。

Cimg0778

もっとも大きな中央の櫛型角柱型の石橋供養塔だが、造立年は安永10年(1781)2月。「武州多摩郡小沢庄長沼村願主惣村」とある。文字を読んでみたが神仏習合でいろんな信仰が混じり合ったような偈文が書かれている。石橋供養塔の右側には庚申塔、左側には馬頭観音が並んでいる。

Cimg0779

左の馬頭観音は3基。左後ろの角柱型の馬頭観音は明治24年(1891)3月のもので、左面には願主篠𥔎孫右衛門の銘がある。中央手前の馬頭観音は文字がほとんど消えているが、側面に明治29年(1896)5月の造立年がある。右奥も馬頭観音と思われるが摩滅が進みすぎて詳細は不詳。

Cimg0797_20240602103701

石橋供養塔右手前にある2つの石仏はともに庚申塔である。左の小さい方は駒型の文字塔で、上部に日月があり、「奉造立庚申供(養)」の文字、その左右に享保5年(1720)10月の造立年と、「武刕多摩郡府中領・・」の文字がある。右の上部欠損した庚申塔はおそらくは舟型だったように見える。青面金剛像と三猿が確認でき、右に「庚申供養所」、左に元禄5年(1692)2月の造立年と、「武刕多摩郡長沼村」の銘が見られる。また「高雄山七里八丁」とあるのは高尾山か。反対側には「大山道」とある。

場所  稲城市東長沼590  map

| |

« 上新田の庚申堂(稲城市大丸) | トップページ | 常円寺の石仏(目黒区八雲) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 上新田の庚申堂(稲城市大丸) | トップページ | 常円寺の石仏(目黒区八雲) »