欄干橋の延命地蔵(稲城市東長沼)
稲城市の常楽寺から多摩川の方角に下ると三沢川が流れている。欄干橋でこの三沢川を渡ったところに一段高くなった水屋のような地蔵堂が立っている。
覆屋の側面には説明板がある。「この地蔵菩薩は江戸時代中期の明和元年(1764)に武州多摩郡長沼村の願主29名によって建立されました。」とある。台石には多くの願主名が刻まれており、「武州多摩郡 小沢庄 長沼村 惣村中」と刻まれている。造立年も明和元年▢月とあるが、月の部分が読めない。
この地蔵菩薩、昔は三沢川の流れが数十m多摩川寄りにくねっており、その当時の欄干橋のたもとに祀られていた。その後土地区画整理事業が入って、1990年頃に三沢川の流路が現在のような直線に変えられた時に、現在の場所に移転した。地元では延命地蔵と呼ばれ、番場地蔵講という講中に今も守られている。
場所 稲城市東長沼2109
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