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2024年8月 4日 (日)

地蔵菩薩と銀杏の樹(稲城市矢野口)

府中街道の矢野口交差点のすぐ南東の交番の後ろに銀杏の古木が立っている。いかにも古木らしい樹幹は黒く焦げたような感じがする。雌樹らしく銀杏が実る。銀杏という樹木は2億5千万年前の古生代に現れた種が今も生存している貴重な植物。ダーウィンも銀杏を「生きた化石」と呼んだそうだが、日本に入ってきたのは室町時代。

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銀杏の樹の傍には比較的大きめの覆屋があり、丸彫の地蔵菩薩像が祀られている。地蔵菩薩の造立年は正徳3年(1713)10月。「法華経一字一石 供養施主当村中 同行」の文字がある。地蔵の前で府中街道に交差する弁天通りはかつての矢口渡からの大山道。

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この辺りは昔は塚戸と呼ばれた土地で、道路拡幅以前は府中街道(川崎街道)の南側にあった。それを銀杏の樹と一緒に多摩川側に移したのが昭和3年(1928)のことである。

場所  稲城市矢野口432-1

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