上谷戸の庚申塔(稲城市若葉台)
稲城市にある上谷戸の読みは「かさやと」といい、知らないとまず読めない。三沢川の支流の上谷戸川が細々と流れ、上谷戸大橋通りという大きなアーチ橋の下には親水公園や水車もある。1990年代に南多摩尾根幹線道路が出来て宅地造成が進んだが、それまでは稲城市でも最も山奥という雰囲気の地域だった。
上谷戸川は深い谷を形成しており、大橋の上と川床では30m以上も高低差がある。谷の集落はまだ昔の名残をとどめているお宅が多く、崖上の上谷戸通りの一角に2坪ほどの敷地で庚申塔が祀られている。
祀られているのは笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれ、青面金剛像は左手にショケラを下げている。右側面には寛政6年(1794)3月の造立年、左側面には「坂浜村庚申講中」の文字がある。基壇には多くの願主名(計17名)が刻まれており、正面には「上谷(かさやと)日待講」の銘、そして加藤姓6人、榎本姓5人、高野姓3人ほかが刻まれていた。
場所 稲城市若葉台1丁目1-18
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