宝蔵院門前の庚申塔(稲城市坂浜)
稲城市坂浜地区はかつての山の上に広大な住宅地が開発されており、昭和時代とは全く異なる風景になっているが、三沢川流域の谷筋に降りると昔の風景があちこちに残っている。道路も整備が遅れ、かつての一間半(2.7m)規格のままの道も多い。そんな坂浜地区の三沢川左岸の斜面にあるのが宝蔵院。
真言宗の寺院で創建は1500年代というから戦国時代である。関東北部から鎌倉へつながる道がいくつもあったためか、古くから人が住む谷筋で、宝蔵院の前の細い道もかつては布田道、あるいは江戸道として甲州街道の調布市布田と町田市小野路を結んでいた。この宝蔵院の門前脇に小さな赤い鳥居のある庚申堂が建っている。
堂宇の中には2基の庚申塔がある。左は笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれている。造立年は享保13年(1728)11月で、右脇には「奉供養庚申塔」の文字がある。右の庚申塔は駒型で、こちらも日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄。造立年は享保20年(1735)11月とある。この2基の庚申塔はなぜか稲城市の石仏資料には掲載されていない。どこかから移設されてきたものだろうか。
場所 稲城市坂浜2995
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