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2024年11月11日 (月)

寿徳寺観音堂の石仏(多摩市東寺方)

東寺方にある寿徳寺観音堂、訪問時は駐車場の外から施錠されていて、観音堂の前にある石仏を望遠で確認するしかなかった。この観音堂は新しいもので、主に葬祭関係の行事に使われている。この観音堂のあたりはかつて大屋敷と言われた土地だという。標柱には「寿徳寺・山神社・観音堂のある谷戸の奥には大屋敷という地名が残り、中世初期の土豪屋敷があったと伝えられる。この付近は昔の多摩の景観をよく残している場所である。」と書かれていた。

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観音堂の正面入り口の左右には3体ずつに分かれた六地蔵があり、上の写真はその右半分である。さらに右の舟型光背型の聖観音像は延享元年(1744)の造立で、「武州多摩郡寺方村」の銘がある。

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対になる向かって左手には残りの3地蔵がある。この対の六地蔵は、安政7年(1860)2月の造立で、「一宮村施主杉本万年」そして「当村廿八人」の銘がある。その左の自然石の石塔は月待供養塔、嘉永2年(1849)に造立されたものである。寺方大屋敷は関戸城の裏手、表側は佐伯屋敷で、そちらは鎌倉街道の本筋にあたる。

場所 多摩市東寺方757

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