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2024年12月 5日 (木)

落川の石仏群(多摩市落川)

バスに乗っていて幹線道路わきに堂宇があるのをふと見かけた。あとでそこに立ち寄ってみようと思い訪問した。都道157号線乞田東寺方線という広くて新しい道に、和田原通りが出くわす角に質素な堂宇がある。落川という地名は日野市にもあって、京王線百草園駅周辺だが、どうもこっちが落川村の飛地であったらしく、隣接する百草と同じようだ。

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堂宇はトタン製だが大切にされている雰囲気を感じる。堂宇の中には4基の石仏が祀られていた。左端は角柱型(と思われる)の地蔵菩薩立像で、資料によると安永10年(1781)4月の造立年が刻まれているようだ。摩滅が進んでいるのでもしかしたら駒型だったのかもしれない。

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左から2番目は巡拝塔のようだが上半分がなくなっている。資料では天保13年(1842)8月の造立で「四国・西国・秩父・坂東仏閣拝礼塔・大山道」の文字があるらしい。明治時代の地図を見ると都道157線は当時から村をつなぐ幹線道路だったようで、その道が大山道だった可能性が高い。右から2番目は舟型光背型の地蔵菩薩だが文字は全く読めない。一番右の石塔はまったく不明のものだった。

場所 多摩市落川1370-8

東京:時代の痕跡を歩く(ぼのぼのぶろく)

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