山王下の石仏(多摩市山王下)
京王多摩センター駅の北側、都道158号線より北側が山王下。新しい地名かと思いきや、古くからある落合村の小字が山王下だった。昔、この辺りがほとんど山の中だった時代に、山の上に山王社があったことに由来する。山王社は近江国の日吉神社の山王権現を祀り、都内では江戸三大祭りの赤坂山王神社の祭りが有名。
駐車場の脇にブロック塀が切れたところがあり、そこに堂宇が切ってある。堂宇の中には2基の石仏があり、左が庚申塔、右が道祖神である。庚申塔は元禄2年(1689)3月の造立で多摩市内で2番目に古い庚申塔。文字塔で上部に日月、下部に三猿が陽刻されている。「奉庚申供養為二世安楽」の文字が見られる。
右の角柱型の道祖神は正面に「道祖神」と大きく書かれている。造立年は安政2年(1855)8月で、「山王下講中」の文字がある。ブロック塀になっても守られていることに感謝したい。
場所 多摩市山王下1丁目14-3
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