落合白山神社の石仏(多摩市落合)
落合白山神社は多摩センター駅からパルテノンを過ぎた多摩中央公園の裏手にある。多摩センターにはイオンやサンリオピューロランドなどがあるが、大部分が昔は山だった。乞田川に注ぐ支流の谷あいを青木葉と呼び、そこに白山神社が鎮座していた。創建年代は不詳だが、鎌倉時代からあるという説もある。
社殿の向こうにそびえるビルはベネッセのビル。多摩センターの開発は1970年代からで、いわゆる団塊の世代が住処を求めて集まったエリアなので、今は神社の七五三に来るのは孫やひ孫の世代。こうして眺めていると、100年後も神社はありそうだが、後のビルはなさそうな気がする。
社殿の裏手には石仏石塔がいくつかあるが、この土公神が珍しい。丸い自然石で造られたもので、正面には大きく「土公神」と書かれている。造立年は安政5年(1858)2月で、「下落合講中」の銘が刻まれている。開発以前に裏山の頂上にあったものを明治時代に移転したらしい。のちにニュータウンの開発が始まり、神社の境内に落ち着いたようだ。
場所 多摩市落合2丁目2-1
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