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2025年1月 4日 (土)

大シラカシと庚申塔(多摩市貝取)

多摩市貝取は乞田川に流れ込む支流沿いに東の支流(瓜生川)には瓜生という地名、西の支流(貝取川)には貝取という地名が付いていた。その二つの支流の間には山があったが、住宅開発で一大団地群となった。貝取の中でも谷の最も奥にあたるあたりに今は市立青陵中学校があり、そのすぐ北に都営団地がある。団地の敷地の中には武蔵野を思わせる林も多く残っている。

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林の中には1本の大きなシラカシがある。その足元には2基の庚申塔が祀られており、傍に説明版が立っていた。「この大シラカシは樹高、枝張り共に約15mに及び、樹齢100~150年と推定されています。もともと大福寺の峰続きの山腹にあったものを、ニュータウンの造成を進める中で移植保存され、昭和56年にこの地に移されたものです。」と書かれている。

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続いて庚申塔の説明があり、「この庚申塔はもと部落内の辻にあったものですが、そこを馬を引いて通ると、馬が暴れたり、馬に乗って通ると落馬したので、この大木の根元に移して祀られたそうです。」とある。右の駒型の庚申塔は宝永元年(1704)10月の造立で、日月、青面金剛像、三猿の図柄。「武州多摩郡柚木領貝取村同行12人」の銘がある。左の角柱型庚申塔はかなり傷んでいる。資料によると文字塔で「奉講庚申供養塔」と書かれているようだ。造立年は元文5年(1740)中秋、「講中貝取村」の銘がある。

場所 多摩市貝取2丁目14地先

東京:時代の痕跡を歩く(ぼのぼのぶろく)

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