峰岸家の石仏(多摩市豊ヶ丘)
京王(小田急)永山駅と多摩センター駅の間の住宅地に忽然とあった石仏。現在はまっすぐな流程になっている乞田川だが、昔はこの辺りを曲がりくねりながら流れていた。もともと乞田というのは乞田川の左岸で右岸(南側)は平戸という小字だったようだ。
石仏があったのは峰岸家というお宅の一角。後ろに東屋があるが、こちらは井戸場のようだ。きれいに囲われて整備された区画には3基の石仏が並んでいる。一番右の五輪塔のような石仏はなんだかわからない。中央にあるのはひどく摩滅した石仏だが舟型光背型である。主尊が何なのかはわからないが、後ろに「どうそじん(道祖神)」と書かれた札が立っている。
左の大きなものは笠付角柱型の庚申塔である。日月と三猿が描かれている。正面中央には「奉造立庚申供養講中安全所」の文字がある。側面には、享保18年(1733)11月の造立年があり、「武刕多摩郡乞田村之内平戸」の銘がある。ここの昔の小字は平戸である。
場所 多摩市豊ヶ丘1丁目3-15
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