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2025年1月19日 (日)

東野川墓所の石仏(狛江市東野川)

狛江と仙川を結ぶ都道114号(松原通り)にあるスーパーいなげや狛江東野川店の隣にやや広い墓所がある。この辺りは覚東というのが以前の地名である。いなげや側にある出入口は閉じられていたので、門の外側から石仏を拝ませていただいた。

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入口のすぐそばに覆屋がある。その下には3基の石仏が並んでいた。一番右の道路側にあるのが板碑型の庚申塔。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、寛保3年(1743)の造立年がある。正面には「青面金剛供養塔」の文字のほか「小足立村願主 庚申講中敬白」とあり、下部にある願主名は大半が栗山家、そして残りが田中家であった。

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中央の丸彫の地蔵菩薩立像と左の地蔵菩薩はともに近年の再建と思われるが、基壇や資料には再建前の情報がある。大きいほうの地蔵菩薩には「奉建立延命地蔵」「女中念仏講」の文字とともに、寛延元年(1748)9月の造立年が刻まれている。左の地蔵の基壇は読めなかったが、資料によると「奉造立延命地蔵」の文字と、「施主小足立村 栗山半兵衛」の銘、そして享保5年(1720)11月の造立年があるようだ。

場所 狛江市東野川2丁目20-16

東京:時代の痕跡を歩く(ぼのぼのぶろく)

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