« 高橋家墓所の石仏(多摩市乞田) | トップページ | 東野川墓所の石仏(狛江市東野川) »

2025年1月16日 (木)

愛宕神社の庚申塔(多摩市愛宕)

多摩市愛宕はもともと山だったところを開発してできた住宅地。現在も一等三角点の標高は134.7mで、その尾根筋にある愛宕神社は北側の谷あいよりも40mほど高い。そのためバス通りから神社に行くには長い階段を上ることになる。

Cimg1501

息を切らせながら階段を上りきると社殿がある。庚申塔があるのは社殿に向かって左の奥、道路との間のネットに張り付くように立てられている。訪問時、1基だと思っていた庚申塔が2基あって、それもまた驚いたことであった。元からあったほうは舟型光背型の庚申塔で、日月、青面金剛像、三猿の図柄。宝永2年(1705)3月の造立で、「庚申供養」の文字と「武列多摩郡和田村」の銘がある。

Img_5611

多摩市の資料にもなかったもう一つの庚申塔は角柱型の文字塔。「庚申供養塔」の文字があり、右面には天明元年(1781)6月の造立年が刻まれている。左側には「上和田領 石坂〇〇 日吉〇〇」の文字が見られた。調べてみたが、多摩市内のほかの地域にも天明元年の庚申塔はない。しかし上和田領とあることから愛宕から北側に広がるエリアに元からあったものだろう。

場所 多摩市愛宕1丁目64

東京:時代の痕跡を歩く(ぼのぼのぶろく)

| |

« 高橋家墓所の石仏(多摩市乞田) | トップページ | 東野川墓所の石仏(狛江市東野川) »

コメント

この愛宕神社には、以前(2015年 多摩市-10)で訪問しています。その時には、角柱型庚申塔は存在していませんでした。

近いうちに訪問します。

投稿: TATSU | 2025年1月17日 (金) 12時13分

TATSUさん

お読みいただきありがとうございました。TATSUさんのページでも、多摩市の資料でも、ここには1基のみだったので、私も驚きました。

投稿: ぼのぼのぶろぐ管理人 | 2025年1月18日 (土) 16時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 高橋家墓所の石仏(多摩市乞田) | トップページ | 東野川墓所の石仏(狛江市東野川) »