西浦北向地蔵尊(西東京市保谷町)
西東京市保谷町、以前の地名は保谷市本町5丁目、その前は上保谷村西浦。田柄用水の暗渠の脇に堂宇があり、古い地蔵菩薩が祀られている。多摩川用水から分水したのち田無用水を経て田柄用水に流下し、この地蔵の脇を流れて石神井公園駅付近に向かっている。
左のコンクリートの蓋がされているのが田柄用水の暗渠である。暗渠をたどる散策も楽しいものだが、今回は石仏探訪なので割愛。堂内にあるのは丸彫の地蔵菩薩立像で、享保4年(1719)9月の造立。基壇に刻まれているのは造立年のほか、「奉造立地蔵尊念仏講中」「武刕新倉郡上保谷村」の文字に加え、「本願 野口武右衛門 一緒之同行24人敬白」とも刻まれている。田無用水、田柄用水が開削されたのは享保年間らしいのでまさにその時代に造られた地蔵菩薩である。
上保谷村西浦の地蔵講中が造立したものだが、近年は西浦地蔵講と西浦大山講が共同で祀っている。昔、田無宿が栄えていた頃、こき使われていた飯盛女(吉原以外で宿場などで売春をさせられていた女性たち)が田無宿から北に向かってここまで来た。しかし捕まり折檻されたり、自死したりしたので、供養のために建立したと伝えられる。
場所 西東京市保谷町5丁目12-2
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